静岡県浜松市北区。細江散策マップを参考に気賀を歩きます。気賀関所周辺になりますが、展望台から細江の街を眺め、川沿いの散策路を歩き、気賀関所で江戸の旅人になる。もっと知りたくなる、歩きたくなる細江ウォーキングを楽しんで!
このルートのお楽しみポイント
歴史 | 博物館 | 自然 | ビュー |
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- 気賀の関所で江戸時代の旅人に。犬くぐりとは?
- 細江の景色を楽しむ
- 無料の資料館で地域の歴史を知る
- ほんの少し山歩き気分で汗を流す
- 実際に歩いたのは 約6Km・2時間・8000歩ほど
- 歩いた時期:11月下旬
細江町散策コースの紹介
出発点は駐車場がある細江公園の「田園いにしえ散策道」を参考にしましたが、ルートが大雑把すぎてよくわからないこと、このコース2.5時間に関所や資料館の見学を含めると時間がかかりすぎることを理由に、歩いている途中で大幅に田園地帯のウォーキングを削ってしまいました。
立ち寄った奥浜名湖田園空間博物館総合案内所に「気賀の街そぞろ歩きマップ」があったのでこちらで紹介したいと思います。大河ドラマで「おんな城主 直虎」をやっていたころのものと思われますが、ちょうど歩いた気賀の街が載っていて、散策するにはとてもいいマップだと思います♪
※現在ドラマ館はありません。
細江公園駐車場→展望台→園内を下る→細江神社東側を通り南下→曳舟橋(歩道橋の方)を渡り→都田川沿いの遊歩道→みをつくし橋を渡り→気賀関所→田空直虎ショップ(現在は奥浜名湖田園空間博物館総合案内所)→歴史民俗資料館→犬くぐり→細江公園園内を登る→駐車場
細江公園駐車場
駐車場は細江公園の北側、高台にあります。
国民宿舎の駐車場と区別がつかなかったのですが、公園駐車場は国民宿舎第一駐車場の奥の方の少し段差があるところ?だと思います・・たぶん。
公園にはトイレもあり、ミカンのオブジェみたいなものもあり。
すぐに展望台へ着きます。
展望台からの眺め。今日は曇り空でパッとしませんが、天気が良く青空が広がっていただ清々しい景色のハズ!
都田川にかかる赤い橋も渡る予定です。
下界への入口。
ここから公園内を下って行きます。
下るルートは森の中。遊歩道はずっとコンクリートが敷かれています。
下りなので楽々♪ですが・・ウォーキングの最後に上り!デス。
公園を下りたところに忠魂碑が建っていました。
細江のマンホール蓋
マンホールの蓋。色々な地域を歩いているとマンホールの蓋が気になってしまい、ついつい写真を。
んん?これは何の絵??
この疑問の答えが後でわかることになるとは、この時はまだ知りませんでした。
細江神社から関所跡
忠魂碑から公園を下り、東側ルート(細江神社東側)を通って362号線に出たら東(左)方向へ。
気賀関所本番所の看板が道沿いにありました。気賀宿の東の入口にあったようです。
「気賀関所は1601年に徳川家康により創設」と書いてあります。1601年・・関ヶ原の翌年。大河ドラマのどうする家康が頭をよぎりました。
ここから交差点を南下。
街のお店たち
道沿いには香ばしい香りが漂ううなぎ屋さん。老舗のうなぎ屋さんです。いい匂い♪
道路向かい側には、お休みでしたが「みそまん」のお店も。細江はみそまんが有名です。美味しいです。お店を見ながら、どこかで買って帰りたいな~と思っていましたが、いつの間にか忘れちゃうんですよね。帰る頃にはすっかり「みそまん」のこと忘れていました。
屋根に猫とかぼちゃ!
かわいい建物のお店発見。
都田川と曳舟橋
都田川を渡る曳舟橋。歩行者と自転車は車の橋の隣に設置させています。別々に作られているところがいいですね。静かにのんびり渡れます。
と、橋の袂から川を見下ろすと・・・
エイ?!
川岸に近い浅瀬の水の中で仰向けになっておなくなりになっている様子。
川にエイっているの?
都田川はこんな感じの川で、浜名湖に流れています。
水のピチャピチャする音が聞こえて活きのいい魚が水面に顔を出しています。
桜並木~みをつくしはし
橋を渡ると遊歩道があり、桜並木になっていました。桜の季節はキレイそうです。
みをつくし橋。細江公園の展望台から見えていた赤い橋。車は渡れません。
この辺りは散歩やジョギングをする人たちにすれ違います。車の通らない道が魅力です。
橋の上からの眺め。川はサギ・カモ・ウたちと、水面をはねる魚で賑わっていました。
浜名湖周遊自転車道になっているので、サイクリングにも最適な場所ですよー。
ミカン畑と警察署。警察署の北側にある気賀関所に向かいます。
気賀関所
気賀関所に到着。入所料150円です。
東海道三大関所になっていますが、ここは東海道ではない!どういうこと?
東海道の新居関所の裏番所として、姫街道を監視する重要な役割を担っていたようです。江戸に入る鉄砲(武器)と、江戸に人質としていた大名の妻女が出て行かないかを厳しく取り調べていた関所。
本番所の建物と棒。関所をすり抜けようとする罪人をこの棒を持って追いかけたのでしょうか。
袖搦・・和服の袖と身体の間に突き入れ、袖を絡めて引き倒す
突棒・・後ろから相手を突き飛ばして転倒させる
刺股・・立ち向かってくる相手の股を挟んで引き倒す。とあります・・
これは現役!でも現代のさすまたとはちょっと使い方が違うみたい。しかも、昔のはトゲトゲがあって痛そうです。
中を覗くと3人のお役人さんが座っています。
ここで旅人の荷物検査。
見学しているときに、音声ガイドが流れていて、わかりやすいです。
この木の枠は「牢屋」。あの棒で捕まってしまった人たちが入れられたのかな?
姫様館は展示室になっています。(こちらも展示室内で音声のガイドが流れていました)
駕籠や手形、食事の模型などが展示されています。
この食事でものすごい距離歩くよな~。といつも昔の食事を見ると思います。昔の人すごいです。
それに比べると、あるっぽで歩く距離はわずかなのに、お土産買って帰って饅頭とかいっぱい食べちゃうのに体力無し。反省するばかりです・・。
8代将軍吉宗に献上する象。京都から江戸への途中で気賀に泊まったそうです!
象を連れた旅なんて、大変。
奥浜名湖田園空間博物館総合案内所
みかん・カキ・りんごなどのくだものや野菜、こんにゃく、ジャム、佃煮、お米、花、お土産品など主に地元でつくられたもの売られています。
せっかくなのでお土産に「家康くん」のパッケージのお米。井伊谷はお隣の引佐です。井伊谷産のヒノヒカリ9割に黒米・赤米・緑米・黒紫米1割入っています。
浜名湖産の海苔を使ったのりしおチップスも。原材料は、国産馬鈴薯(遺伝子組み換えでない)、植物油、浜名湖産の海苔、駿河湾・焼津の海洋深層水の塩が使われています。シンプルな材料が気に入り購入しました。
どちらも美味しくいただきました♡
浜松市姫街道と銅鐸の歴史民俗資料館
こちらの資料館、入場無料です。
入館すると受付から男性が出てきてくれ、パンフレットをもらいました。
そのパンフレットの表紙を見て・・「マンホールの蓋!」と、何の絵だろうと疑問に思っていた蓋の絵の答えがそこにありました。
答えは銅鐸。描かれていたあの動物は、鹿と鶴のようです。
展示は1Fと2F にあり、主に1Fにはこの地域のいぐさ栽培の歴史に関わるもの、2Fには出土された銅鐸などの展示があります。
資料館の男性が、展示品を見ながらいぐさ栽培の歴史や道具の話をしてくれてとても分かりやすかったです。このような昔の道具など展示してある博物館はよくありますが、正直あまりよくわからないことが多いです。でも実際に話を聞きながら説明してもらうとこんなに理解しやすいものか!と感激でした。ありがとうございました♪
その後、2Fの銅鐸も見学しましたが、終始唯一の来館者で静かに見学ができました。
いぐさ栽培のお話の中ででてきたいぐさが、資料館入口にあります。説明を聞かなかったら、何だろうな?くらいにしか思えなかったと思います。
知らなかったことを知る。いろんな土地を歩く楽しみの一つです。
犬くぐり
資料館を出て、いよいよ細江公園へ戻ろうとしたところ、ありました!
犬くぐり。
地図を見てもどこにあるのかがわからず、諦めて帰ろうとしていたところ、公園の近くに!
気賀の関所は、近所の住民も関所を通るときはわざわざ通行手形が必要で時間も決められていました。農民にとってはとても不便だったそう。そこで領主が抜け道を作って、途中むしろを垂らし「犬がくぐる」道として黙認されたのです。
農民はむしろの下をくぐる時だけ四つ足になったそうで、武士は絶対に通らなかったのだとか。
武士ではないので、もちろんくぐりました♪
犬くぐりを抜けると、忠魂碑のある場所に出ました。こんなに近くにあったのか。そこから、公園内に入り約10分山歩き気分で汗を流して展望台のある高台の駐車場へ戻りました。
まとめ
- 細江公園駐車場→展望台→曳舟橋(歩道橋の方)を渡り→都田川沿いの遊歩道→みをつくし橋を渡り→気賀関所→田空直虎ショップ(現在は奥浜名湖田園空間博物館総合案内所)→歴史民俗資料館→犬くぐり→細江公園園内を登る→駐車場のルート 約6Km・2時間・8000歩ほど
- トイレは駐車場・途中コンビニ(セブン)・気賀関所・奥浜名湖田園空間博物館総合案内所・歴史民俗資料館にあります
- 関所も音声ガイドあり、資料館男性の説明もありで充実した見学ができた!
川沿いで、もう少しウォーキング範囲を広げてもよかったかも。