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嶺岳寺で咲く彼岸花と大島城址を歩く!松川ウォーキングの魅力発信

松川町にある嶺岳寺の彼岸花(満開で一面が赤く染まる) ウォーキングコース
嶺岳寺の彼岸花

長野県下伊那郡松川町。「満開になりました!」嶺岳寺について調べていたちょうどその時、目にしたのがこの言葉でした。行かなくては・・・という思いに駆られ、嶺岳寺へ彼岸花を見に行くという「あるっぽオリジナル」のウォーキングルート完成。今回巡るのは、この嶺岳寺(れいがくじ)の彼岸花と、大島城跡。松川町の景色もなかなかです!歩きたくなること間違いなし。

このルートのお楽しみポイント

社寺自然歴史ビュー
社寺マーク花マーク自然マーク歴史マークビューマーク
  • 嶺岳寺(れいがくじ)に咲く満開の彼岸花(見ごろ9月下旬~1週間ほど)
  • 武田信玄が大改修したお城「大島城」
  • 松川町の色や音、景色を堪能
  • トイレや駐車場の情報もあり
  • 実際に歩いたのは 約12Km・3時間弱・17000歩位
  • 歩いた時期:10月上旬

ウォーキングルート・伊那大島駅→嶺岳寺→大島城跡→伊那大島駅

伊那大島駅→嶺岳寺→大島城址→伊那大島駅 - Google マイマップ
JR飯田線【伊那大島駅】から嶺岳寺(彼岸花)と大島城址を徒歩で巡ったルートです。

伊那大島駅も、嶺岳寺も、大島城跡も長野県下伊那郡松川町にあります。

伊那大島駅を出発し、嶺岳寺→大島城跡→伊那大島駅へ戻るのに、地図のルート上では1周9Km(約2時間)です。ただし、今回は嶺岳寺内や大島城跡(台城公園)内を散策したので、約12Km3時間弱ほどかかりました。

伊那大島駅

伊那大島駅。コンパクトな駅です。自動販売機の奥に見える屋根は「登山者休憩所」と書いてありました。ここからだとどの山を登るんだろう・・。

そんなことを思っていると、

あれ?なんだかこの駅、・・うるさい!(静かなのどかな駅前を想像していました!)

ひとけは少ないのに駅の前を大型車がゴーゴーと走っています。

どちらかというと、駅前というのは大通りから少し入ったところで、タクシーが並んでいたり、ロータリーがあったりと勝手なイメージでしたが、こちらの駅はすぐ目の前が「長野県道59号松川インター大鹿線」主要道路のような感じで、今までに出会ったことのない雰囲気に感激!ゴーゴー走っていくダンプを眺めながらやっぱり、写真に収めたくなってしまうのです。

町営宮坂駐車場

なぜ駐車場をまわったかと言いますと、実はウォーキングルートを考えているときに、「トイレ」必要だよな・・と思ったわけで。今回のルート、コンビニもなく、大島城跡(台城公園)駐車場にあるだけだったので、公衆トイレを探していた時に発見しました。

町営の無料駐車場で、この辺りのお店や駅を利用する人が使うのでしょうか?

ここの駐車場に「公衆トイレ」があります。

お借りしましたが、とても清潔感のあるしっかりと管理されているトイレだと思いました。ありがとうございました♪

まだ出発したばかり、水分補給もしながらだと、実のところ今後が心配。そんな心配も嶺岳寺で解消するのですが、この時はまだ知る由もなかったのです。

かわいいマンホールの蓋

商店街の歩きやすい歩道を歩いていると、かわいいマンホールの蓋を発見!!(※ここは新井商店街といらしいです。)

リンゴとナシ。色付きのと色の付いていないのとありました。可愛いなー

長野県ぽくっていいですね。松川では古くから梨が栽培されてきたようです。へぇ~。

近年のおすすめは、南信州生まれの「南水」というナシ。糖度が高くてすごくおいしいです!

この通り、「可愛い♡」だけではないんです!!

ところどころに「謎の頭巾」もいるので、お見逃しなく♪ 「導く人」らしいです。「謎の頭巾」に会いたい方は是非、新井商店街まで。

鋭角に下りのどかな道へ

長野県道59号松川インター大鹿線から外れ、鋭角に下る道を進みます。眼下に見えるのは、田畑と民家が広がるのどかな景色。

行く先の方向の山に、上から下へと大きな管のようなものが見えます。最初見たときは、こんなところにスキーのジャンプ台!!と思ったのですが、よくよく見るとやっぱり変だし違う。でもやっぱりジャンプ台?あれ?長野オリンピックってこの辺だった?と、だんだんおかしな話になってきたので、ひとまず謎のままでいようと諦めることに。

それにしても、緑に囲まれて歩くのは気持ちがいい。

車の音も消え、聞こえてくるのは水の音。この辺りを歩いていると、水路が張り巡らされているのがわかります。道の横で流れる水音が心地よく、ほっとする感じ。

水路をのぞき込むとキレイなお水が流れています。水量も流れもあり、水の豊かな場所なんだなとおもいました。周りには田畑が広がっているので、農業用水として利用されるのでしょう。

ふと昔実家で飼っていた犬のことを思い出しました。・・・あいつなら、この水路にダイブして泳ぐに違いない。

なまこ壁が目印

正面に見えてくるなまこ壁のお蔵?を目印にさせてもらいます。

なまこを左、と。

頭の中では、まぐろにいくら、えんがわにサーモン。握りや軍艦がまわっています。

くら寿司じゃない!

新しい橋 伊那生田飯田線

ルートを考えるとき、ちょっと心配だったのがこの橋、というか道路。

Google mapでルート表示はしてくれるものの、ストリートビューで見ると橋(道)がないのです。

新しく橋ができたんだろうとは思いつつも、歩いて渡れるような橋なのかな?と少し気になっていました。が、実際に行ってみると、片側にちゃんと歩道が設置されたいい道(橋)ができていました。

天竜川を眺めながら橋を渡れば、嶺岳寺も近いです。やったー!

嶺岳寺の彼岸花

ついに最初の目的地「嶺岳寺」が見えてきました。

遠くから歩いてくる間、天竜川の対岸に見える山の一部分が赤く色づいているのがわかりました。

そうなのです、少し高い位置にあるお寺です。

写真の中では、車がのぼって行くところです。なかなかの急勾配ではないですか!

徒歩の場合は、あの車のもう少し下あたりから階段で上ることができます。

階段ちょっとキツイんですけどね、階段脇に彼岸花が咲いていて、テンション上がるので大丈夫です♪

テンション上がらない人は、登るの頑張ってください。

ついに来ました! わっさわっさ咲いています。

ここのお寺には、彼岸花がよく似合うお地蔵様もいっぱいです。

彼岸花、約5万株。今年(2023年)は暑さのせいで株の数が減っているそうですが、それでも十分すぎるほど見事に咲いています。

来たのは10月2日。平日にもかかわらず、15、6人は見学されていました。

見学者のための立て看板に「←展望台512m」の文字。お寺のお堂のある場所から、さらに上ります。

斜面に咲く彼岸花を写真に収めながら。

一度にこんなにたくさんの彼岸花を見るのは初めてです。

来てよかった。想像以上にきれいだった・・・彼岸花が咲き誇る風景を見下ろしながら、そんなありふれた感想しか出てこない自分に呆れた後、お地蔵様が可愛いとか味があるとか、相変わらず大したことのないことを思っていたのでした。

嶺岳寺の駐車場とトイレ

嶺岳寺の駐車場の駐車場は、坂を上ってきた所に2~3台ほどとめられるスペースがあります。

彼岸花のシーズンは臨時駐車場が用意されていて、坂を上る前の道路沿い、福与保育園の横にあります。

上の駐車場は上り道も狭いため、運転に自信があるか、坂を登りきる足に自信があるかで、どちらの駐車場に駐めるかを判断してください。

懸念していた「トイレは無いかな~?」問題も、「←トイレ」の立て看板に安堵。心置きなくおきなく水分補給もできました。

建物の裏の方にあり、使わせてもらうことができました。

白い彼岸花

ところどころに咲いていましたが、最後に、心に残った白い彼岸花を紹介します。

ちょうど木の陰に赤い彼岸花に交じって咲いていました。

木漏れ日に当たり、まるでスポットライトを浴びたように輝いていたのです。個性的でしょと言わんばかりに。

次の目的地、大島城址へ向け出発です。

阻まれる道

ここからは、嶺岳寺を下った元の道へ戻り、来た方向とは反対側へをほぼ真っすぐ。約40分3Kmほどの道のりです。

歩道は少し狭く、道沿いの民家の庭の植物や木の枝が、容赦なく行く手を阻んできます。

まさかのキウイフルーツ!木になってる姿、初めて見ました!ビタミンCを摂取したいところですが、それはいけません。

これは何だ!

豆! 実りの秋過ぎる!!

この直線道路では、ぶら下がる系の実と、転がってる系の実によく出会いました。

豊丘村

間沢川という小さい川を境に豊丘村に入りました。

大島城址(台城公園)は松川町にあるため、豊丘村は一時的に通過するだけです。

ここにものどかで素敵な景色がありました。

台城橋を渡る

いよいよ曲がるところまで到着。

次の目的地、大島城址(台城公園)はもうすぐです。

台城橋で天竜川を渡りると、上り坂が続きます。

大島城址(台城公園)

  • もともと大島城は、鎌倉時代の豪族の大島氏によって築城された山城。
  • 戦国時代に武田信玄に取り上げられ、三河へ進出するための拠点として守りの堅い城へ大改修が行われた。
  • 武田の特徴である丸馬出や三日月堀が見られる(長野県下では二重三日月堀が残っているのはここだけ)

というのが、ざっくりし過ぎな大島城址の概要です。

公園入口に看板があります。

ここの堀がすでに三日月堀ということになります。

今の季節はまだ、草が生い茂っていて堀の状態があまりよくわかりませんが、「これかー」と、とりあえずのぞき込みます。

堀を見るなら、草木が枯れるシーズンがよさそうです。

公園駐車場には、台城公園を紹介する看板があり、想像力が乏しい人間にとっては、こういうイラストは嬉しい限りですね。ちょっとワクワクした気分になります。

園内に入ると、こちらにもきれいに彼岸花が咲いています。

毎年5月3日にはサツキまつり、本丸には藤棚もあるので、そんな季節もいいかもですね。

ハチに注意!の看板があります。

確かスズメバチは7月~10月頃が攻撃的?しかも黒い服、身に着けています。

忘れていました、蜂のことを。でも、1ぴき見かけたくらいで大丈夫でした。

看板にはこう書かれています。注意しましょう。

  • 蜂が飛んできても手で振り払ったりしない!
  • 黒いものを身に付けない!
  • 大きな動きをしない!
  • 刺激を与えない!

ここは、つつじの季節が楽しみな場所。

三の丸、二の丸、本丸まで行き引き返しました。もう少しゆっくり歩き回りたいところですが、ウォーキングルート終盤。足も疲れてきているので、この辺で引き揚げます。

お城や城跡は好きです。歴史もあまり詳しくはありませんが、こうやって自分の足で歩いた場所は忘れません。

またひとつ、歩いた城跡が増えました♪

展望道路

大島城址(台城公園)を出発し、いよいよ後は、伊那大島駅へ戻るのみ。

どんどん道を進んでいくと・・

\ わーっ 絶景だー! /

地元の人からすれば、何が?という感じなのかもしれませんが、

遮るものがなく、遠くの山々から、天竜川まで。

広々とした緑の農地に、点在する民家。

そして今日は青い空に、白い雲

絶景です!

「展望台」と称するところは各地にたくさんありますが、下手な展望台よりいい眺めだと思います!

線路の上を進みます。

電車来ないかな~と思っていましたが、残念。すぐには来ませんね。

小さい踏切もありました。

ここにも水路があり、柿の木が見えて何気ない風景なのに、何かいい。

たぶん来たことのない知らない土地だから?

今度は何? 黄金色に輝く稲!

田んぼが収穫時期を迎え、眩しく光っていました。

もうすぐ駅へ到着します。

松川町に初めて来て、初めて歩いてみて、すごくいいところだなと思いました。

普段見ることのない風景に心洗われる思いです。

そして最後に出会った赤とんぼ。

まとめ

  • 1周9Km(約2時間)コース
  • 実際には嶺岳寺内や大島城跡(台城公園)内等を散策したので、約12Km3時間弱・17000歩位
  • トイレは、伊那大島駅構内、町営宮坂駐車場の新井公衆トイレ、嶺岳寺、台城公園駐車場、大島城跡本丸。コンビニは駅到着5分前あたりにセブンイレブンがありました。
  • 嶺岳寺の彼岸花は2023年は10月2日時点でまだ満開?きれいに咲いていました。

松川町。のどかで音も景色も素敵すぎました。