愛知県瀬戸市。やきものの街を「のんびりじっくりせとマップ」を参考に歩きます。メインにしたのは「陶祖ゆかりの地を巡るコース」に「洞・窯垣の小径コース」を部分的に加えたコースにアレンジ。かわいい猫さんとの出会いも♪
このルートのお楽しみポイント
社寺 | 街歩き | 動物 | 博物館 |
---|---|---|---|
- やきのもの街の魅力をたっぷり味わえる
- 猫好きにもおすすめ!
- 瀬戸蔵ミュージアムも見ごたえあり
- やきものの歴史を知る!
- 実際に歩いたのは 約9Km・3時間・12000歩ほど
- 歩いた時期:10月
せとマップの紹介
瀬戸市観光情報公式サイトより、のんびりじっくりせとマップ8種類の中から「陶祖ゆかりの地を巡るコース」と「洞・窯垣の小径コース」を選び、東は窯垣の小径から西は瀬戸蔵ミュージアムまでの各ポイントを(一部省略)巡りました。
出発は陶祖公園→ 宝泉寺→ 窯垣の小径→ 窯垣の小径資料館→ 深川神社→ 瀬戸蔵ミュージアム→ 陶祖公園に戻る
陶祖公園・駐車場
駐車場は予定していた場所が開いていませんでしたので注意です!「陶祖ゆかりの地を巡るコース」マップ下の方の真ん中あたりに「陶の路広場」というのがあり、Pとトイレマークがあったので、そこを発着地点にして東西を巡る予定でした。が、行ってみると入口にはチェーンがあり開いていませんでした。(ちなみに瀬戸蔵ミュージアムで入手した「陶祖ゆかりの地を巡るコース」マップにも記載が消されていましたので、サイトからダウンロードできるマップは古いのかな?と思います。
「陶の路広場」の駐車場は使えないようです。※2023年10月現在
そこで陶祖公園・駐車場へ行きました。北側の駐車場です。
六角陶碑のある方の入口は南側なので、裏口から入るような感じです。駐車場、トイレ、自動販売機があり、グラウンドでは子供のチームが野球をしていました。グラウンドの横を通り芝生の広場に出るとニホンサル飼育舎があります。
写真と名前の紹介があり、オスは「ケンタ」と「コウタ」。メスは「ミネコ」と「タカコ」・・なぜか昭和チックな名前です。が、誰が誰なのかは区別がつかず。
やきものの椅子がいくつかあります。
階段横にはやきものの「十二支」。ひょうたんをぶら下げてユーモラスな姿です。
こちらは六角陶碑がある建物。陶製の燈籠もあります。
「六角陶碑」とは。高さ4.1m・約2トン・陶製の碑としては日本最大・1867年に建設された藤四郎の業績を称えるための碑
藤四郎って誰? 陶祖・加藤史郎左衛門景正=通称:藤四郎 いまだその生涯は解明されていないそうですが、1223年に中国へ渡りやきものの技法を学び、帰国後に土を求めて全国を巡り瀬戸で窯を開いたとされる。800年も前の人です。
茅葺屋根の茶室「竹露庵」
瀬戸川沿いの道路から陶祖公園への入口にある階段。各段に違うタイルが埋め込まれています。さすがやきものの街。公園内を見渡してもいろいろなやきものを見つけることができて楽しいですね!
宝泉寺
こちらのお寺には陶磁器の絵付け職人が描いた天井画や陶製の十六羅漢像があるそうです。今回は中へは入らずお寺の前を通過。「竜宮造」の山門が印象的。
窯垣の小径
とても雰囲気のある小径ですが、この辺りの窯場で働く人が往来した洞のメインストリートだったそう。
窯垣は、不要になった窯道具を積み上げてつくられています。エンゴロ・ツク・棚板といったものの廃材を組み合わせ模様が出来上がっているようです。
窯垣の小径資料館。窯元の旧寺田家の邸宅を改修。
タイルに囲まれた浴室。日本の量産第一号と言われる本業タイルで装飾されています。柄違いのタイルを使っているところがいいですね!
小径に戻ると猫さん発見!!鈴をつけた飼い猫で、ナデナデしても大丈夫。とても人懐こくてかわいい♡ 窯垣をバックに写真を撮らせてもらおうと少し離れたら、「ニャ」とか言いながら近づいてきます。・・・写真撮らせてよ~
永遠に遊んでいたくなる可愛さでした♪
やきもの橋
瀬戸川にかかる橋はそれぞれ違うやきものの橋が6カ所ほどあります。
東から「公園橋」「東橋」「宮脇橋」「宮前橋」「記念橋」「瀬戸橋」全て巡ろう!と思っていたのですが・・。この橋の近くに行くためには道路を横断する必要があります。それがなかなかの交通量で大型車もバンバン走ってくる道路の為、あまりちょろちょろできず・・。
これは「東橋」草花が描かれています。
ここは「宮前橋」。近くでみたかったのですが、ちょろちょろすると交通の妨げになりそうで諦め。歩道橋の上から撮影しました。
深川神社
深川神社、一の鳥居。柱が一部やきもので覆われています。こんなところにも!さすがです。
門前通りには昭和レトロなお店が並んでいます。うなぎの香ばしいにおいが漂っていました。
ここは陶彦社。藤四郎の狛犬と等身大の御影石で作られた「なでこまいぬ」が鎮座しています。
深川神社の拝殿は、緑色の屋根がすぐに目に入りました。お参りされている人がいたので写真はありませんが、緑の陶製の屋根瓦で、艶々してキレイでした。「あんなところにも、やきもの」と思っていたのですが、後になってどうやら屋根は「織部焼」らしいと知り、なぜ織部・・・とモヤモヤした気持ちになったのでした。
藤四郎(陶祖)作と伝わる陶製の狛犬が安置されていて、拝観(有料)も可能です。(重要文化財)
深川奥宮稲荷社
瀬戸蔵ミュージアム
瀬戸蔵ミュージアムは瀬戸のやきものの歴史を知るのに十分なミュージアムです。館内も広く展示数も多いので、ゆっくり見て回るとかなり時間がかかると思います。
やきものの運搬に使われていた「せとでん」や、再現されたやきものの工場、窯、煙突、せともの屋など、昭和の瀬戸の街並みを歩いているような気分になれる要素が詰まっています。
タイルの組み合わせ方が素敵。
なんかカッコイイ。
ちょっと怖い鬼瓦?
ものすごく古い時代(約1600年前の古墳時代)から始まり、時代の流れによる展示がされています。ちょうど大河ドラマ「どうする家康」を思い出したので、関ヶ原の戦いの頃を1枚。
エルビス・プレスリーやマリリンモンローも!本当にたくさんのやきものの展示があり、眺めているだけでもかなり楽しいです。
これは、読んでほしい。陶祖・加藤史郎左衛門景正=通称:藤四郎については何となくわかっていたものの、「磁祖」って?という思いに答えてくれたのがこちら。「磁祖 民吉物語」まず、キャラクターが可愛くて読んでみたい気にさせられました。どうして瀬戸で染付磁器が生産されるようになったのか、その当時の瀬戸の習わしや民吉の人柄などもよく表れていて、面白い内容でわかりやすく紹介されています。
藤井聡太棋士
瀬戸市出身・地元の英雄といえば、藤井聡太。史上初の八冠達成!おめでとうございます。
瀬戸信金栄町支店には藤井八冠を祝う横断幕や、応援コーナーの展示、将棋デザインの郵便ポストもありました。(瀬戸川沿いの道路にあります)
瀬戸銀座通り商店街にはお祝いの垂れ幕が。
江戸時代末期創業の和菓子屋「 川村屋賀栄 」では「飛車角最中」(白あん)も! 名物の瀬戸川饅頭は無添加そして江戸末期から創業から変わらぬ製法。お土産に♪
招き猫ミュージアムと瀬戸の猫たち
最後に「招き猫ミュージアム」いろんな顔をしたいろんな招き猫たちが大集合しているミュージアムです。とにかく猫だらけ。作家さんの個性的な作品も購入できます。その駐車場には「福猫バス」や巨大な寝そべっている招き猫もいて楽しい!!
瀬戸には猫がいっぱいです。猫好きさんは是非。
まとめ
- 陶祖公園→ 宝泉寺→ 窯垣の小径→ 窯垣の小径資料館→ 深川神社→ 瀬戸蔵ミュージアム → 招き猫ミュージアム→ 陶祖公園 を巡るルート 約9Km・3時間・12000歩ほど
- 猫がいっぱい!そしてやきものの良さを再確認できた街
- 電車でもOK。名鉄尾張瀬戸駅発着でも西から東へ進めば同様のルートで巡れる
のんびりじっくりせとマップの、他のルートも巡ってみたくなりました!