2024年「光る君へ」滋賀県の大津にある大河ドラマ館、源氏物語 恋するもののあはれ展の感想・レビュー、そのほかにもおすすめ情報を紹介します。
紫式部と大津・石山寺
そもそも、なぜ紫式部と大津・石山寺が関係あるの? という方に
平安時代の貴族たちの間では、石山寺へ参詣、参籠(お寺に一定期間籠って祈願)することが盛んでした。都からそれほど遠くなく、琵琶湖の風景も堪能できる石山詣は、特に女性たちの間では楽しみでもあったようです。
女流文学者も数多く訪れては、石山寺への参詣、参籠についての作品を書き残しています。
紫式部もそのひとり。
石山寺での参籠中に、琵琶湖の湖面に映る月を見て「源氏物語」の構想を得て起筆したと伝わります。
「今宵は十五夜なりけりと思し出でて・・」
手近にあった大般若経を裏返して記した一節が物語の中にも刻まれています。
石山寺の本堂では、紫式部が起筆した場所と言われる部屋「源氏の間」を見ることができます。
【光る君へ】びわ湖大津・大河ドラマ館
びわ湖大津・大河ドラマ館は石山寺の境内にあります。
それではさっそく石山寺へ。石山寺へのアクセス・駐車場情報はこちらで確認できますよ。
琵琶湖から流れる瀬田川の西岸に位置する石山寺、正門である東大門から入りっていきます。
参道を歩くと程なくしてチケット売り場があり、すぐそばに建つ明王院で大河ドラマ館、世尊院で恋するもののあはれ展が開催されています。
石山寺
住所:滋賀県大津市石山寺1丁目1-1
参拝時間:8:00~16:30 ※最終入山16:00
入山料:大人600円、小人(小学生)250円
※再入場可(ドラマ館は再入場不可ですが、石山寺入山は再入場可能です。「巡拝供養券」を提示すればOK!
【セット券がお得です!】
石山寺入山と大河ドラマ館(明王院・世尊院)のセット券 大人1,000円、小人(小学生)450円
光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館
会場:石山寺境内 明王院
開催期間:2024年1月29日(月)〜2025年1月31日(金)
開館時間:9:00〜17:00 ※最終入場16:30
定休日:無休 ※開催日・開館時間は、主催者等の都合により予告なく変更となる場があります
入館料:「大河ドラマ館」「恋するもののあはれ展」共通 大人(中学生以上)600円、小人(小学生)300円
※再入場は不可
源氏物語 恋するもののあはれ展
会場:石山寺境内 世尊院
開催期間:2024年1月29日(月)〜2025年1月31日(金)
開館時間:9:00〜17:00
定休日:無休 ※開催日・開館時間は、主催者等の都合により予告なく変更となる場合があります
入館料:「大河ドラマ館」「恋するもののあはれ展」共通 大人(中学生以上)600円、小人(小学生)300円
※再入場は不可
石山寺と紫式部展 春季 紫式部をめぐる人々
会場:石山寺境内 豊浄殿
開催期間:2024年3月16日(土)〜6月30日(日)
開館時間:10:00〜16:00 入館は15:45まで
入館料:大人(中学生以上)300円、小人(小学生)150円
まずはチケット購入。
ドラマ館が始まる9:00前でしたが、石山寺の参拝は8:00から可能のため、事前にセット券を購入しました。
- 石山寺 入山の小冊子(巡拝供養券)
- 大河ドラマ館・恋するもののあはれ展 の入館券
ドラマ館は再入場不可ですが、石山寺の入山は同日で再入場が可能とのことです。
そのため再入場する際は、この石山寺小冊子を提示すると再入場できますので無くさないように。
私は実際に一旦外に出てから、再入場させてもらいました。
大河ドラマ館・恋するもののあはれ展の入館券も、他の施設との相互割引サービスがあるので他の施設へ行く予定の方も無くさないようにしてくださいね!
大河ドラマ館・恋するもののあはれ展のどちらも、お寺の建物です。靴を脱いで入館しますよ!
入館するには、入り口で靴を脱いでスリッパに履き替えて入ります。
靴下に穴が開いていると恥ずかしいことになりますので、注意しでくださいね!
また夏場は素足だと困るかも。
素足にスリッパを履くことについては賛否両論あるようですが、個人的には靴下履く派のため
ここでは「靴下履いていきましょう」、ということにさせてください。
中へ入るとさっそく「光る君へ」の世界です。
紫式部(まひろ)の大判ビジュアルが。
少々コンパクトサイズではありましたが、素敵ですね。装いがとてもお似合い♪
VTRでは吉高 由里子さんがお話をされています。
\ 来館者10,000人 おめでとうございます /
スタッフ紹介やキャストのパネル、相関図では、皆さん見入っていました。
ドラマを思い出しながらそうそう・・と、相関図を眺めたり、パネルをひとつひとつ読んでいると、なかなか前へ進めません。
じっくりと読みたいので写真にも収めておきましょ。
映像と相まって美しいドラマのオープニング音楽がすごく好きなのですが、冬野ユミさんのコメントも読むことができてよかったです。
館内中央で一際目立っていたのが、まひろの衣装。
第4回「五節の舞姫」、天皇や貴族たちの前で舞った時の衣装です。
ここで、驚愕の事実を知ることになるんですよね。
舞の時に見ていた衣装は、紫(葡萄色)のイメージが強かったのですが、展示されていた白地に藤染めの裳がとても素敵で印象に残っています。
こんな風に間近で衣装が見られるのは、ドラマ館ならではの魅力です!
ドラマではわかりにくい繊細な柄もよくわかります。
この衣装「白地菱形地に下り藤染め裳」と「葡萄色地に向蝶柄織唐衣」だそう。文字を読んでわかりました。紫(葡萄色)に描かれている丸い模様と思っていたものが、向かい合った蝶の柄だったということを。確かに!
この「五節の舞の装束」については、後からパネルでも解説されていて、いろいろなこだわりがあることも知りました。
小道具ではドラマの台本や、まひろの部屋と、愛用の書道具たちの複製品などが展示されています。
何気なく見ていたドラマのワンシーンに出てくる部屋。
まひろの本好きが垣間見える部屋が表れているんんですね。
机の上には「源氏物語」の執筆にも影響を与えた曾祖父・藤原兼輔の有名な歌の写しが置かれていますよ。
解説を読むといろいろな気づきがあるので、面白いです。
これから先ドラマを観ていく中で、衣装や、小道具にも注目してみたくなりました!
ゆっくり座って見られる4Kシアターでは、びわ湖大津大河ドラマ館でしか見ることのできない映像が放映されています。
企画パネルについても、大津のオリジナルです。
どちらも分かりやすく、なるほどねーと思いながら見させてもらいました。
最後は、キャストのサイン色紙でお別れです。
大河ドラマをさらに楽しませてくれるのがドラマ館。
視点が変わったり、いろんなことに興味が湧いてきますよ。
「光る君への感想や印象的なシーンを教えてください」という、メッセージが書けるコーナーがありました。
来館者の皆さんが書いたメッセージが貼ってあるのですが、みんなドラマを楽しんでいるのがよくわかります。
共感できるメッセージもたくさんあって、ちょっと面白いコーナーです。
是非メッセージを残してみては?
源氏物語 恋するもののあはれ展
ドラマ館のすぐ隣、世尊院で開催されているのが源氏物語 恋するもののあはれ展です。
入館券はドラマ館と共通です。
こちらもドラマ館と同様、靴を脱いでスリッパに履き替えて入ります。
「紫式部と源氏物語」「恋の決め手は、美のセンス」「千年の時を超える恋の歌」の3つの空間
紫式部と源氏物語では、紫式部と源氏物語の背景を知ることができます。
源氏物語がどんな物語だったのか、少し足を止めて読んでみましょう。
千年の時を超える恋の歌では源氏物語の恋を現代的に表現しています。
人気イラストレーターのイラストと、音楽アーティストによるオリジナル楽曲を楽しめます。
平安時代も今も心は同じなんだと感じました。源氏物語の女性たちの気持ちが伝わってきます。
イラストがとても可愛いですね。
恋の決め手は、美のセンスでは、恋を彩った色・香り・花の世界を体験できます。
顔を見せることができなかった平安時代の女性たち。
恋の行方を左右したのは手紙。
その手紙から見える教養やセンスが恋を左右したのだとか。
自分の気持ちや感性を色で表現したなんて、ロマンチック。
日本の豊かな自然の中の色や、手紙に添えられた花などが紹介されています。
自分ならどの色、どの香り、どの花で、どんな風に表現したのか考えてみると面白いですよ。
好きな花を選んで恋のアドバイスがもらえるデジタルおみくじや、源氏物語の登場人物をイメージした香りを体感できるコーナーなど楽しめます。
大津・びわ湖大河ドラマ館と恋するもののあはれ展、行ってみて!!
石山寺物産館 紫
お土産も境内にある物産館で購入できますよ!
「光る君へ」グッズや、大津のお土産品もいろいろありました。
紫式部だけに、紫を使ったものが多くて、紫好きにとっては幸せを感じます。
あんこが好きな方には、走り井餅がおすすめ!!こしあんです♪美味しいよー。
光る君へをもっと楽しむ!