静岡県浜松市西区館山寺町。今回は浜名湖かんざんじ温泉観光協会「舘山寺 舘山 散策MAP」の散策ルートを歩きます。舘山寺をスタートし、30分の散策コースが3つ。その3つのルートを巡ります。ルート通りではありませんが、想像以上に楽しめたコースです。舘山寺温泉に宿泊されている方にもおすすめ。
このルートのお楽しみポイント
社寺 | 自然 | ビュー |
---|---|---|
- 目のお大師さん(眼病平癒)に、縁結びのお地蔵さんも!
- 森の緑と、磯の香りが漂う浜名湖の水に囲まれた散策ルート
- 富士山まで望む?素晴らしい景観
- 洞窟?!や赤い浜?!
- 実際に歩いたのは 約5Km・1時間30分・6600歩ほど
- 歩いた時期:10月上旬
舘山寺舘山散策マップの紹介
このMAPには3つのルートが紹介されています。
- 舘山散策 西コース(ピンク)
- 舘山散策 東コース(青)
- 門前通り足湯コース(赤)
スタート地点はいずれも「曹宗洞舘山寺」で各30分ほどで巡れるコースになっています。
舘山散策 西コース(ピンク)
曹洞宗舘山寺→縁結び地蔵→穴大師→展望台→とさか岩→聖観世音菩薩→曹洞宗舘山寺
舘山散策 東コース(青)
曹洞宗舘山寺→穴大師→展望台→西行岩→愛宕神社→曹洞宗舘山寺
門前通り足湯コース(赤)
曹洞宗舘山寺→しぶき橋→足湯「水神の松」→浮見堂→曹洞宗舘山寺
※2023年10月時点で足湯「水神の松」は臨時休業になっていたので、行きませんでした。
あるっぽが実際に巡ったルート
曹洞宗舘山寺→縁結び地蔵→愛宕神社→聖観世音菩薩→とさか岩周辺→けもの道に入る→赤い浜(チャート海岸)へ下りる→穴地蔵→西行岩へは行かず→富士見岩→展望台→穴大師→ブラン→曹洞宗舘山寺へ戻る
駐車場
舘山寺のすぐ下にある舘山寺参拝者駐車場にとめました。門前通りを突きあたりまで真っすぐ、右に曲がると駐車場の入口になります。
30分以内は無料・30分~1時間 300円・以降30分毎100円です。有料ですがリーズナブル♪
舘山寺園、舘山寺授与所を利用(1000円以上)で2時間無料になります。舘山寺園は駐車場の一番奥にあるお食事処です。※うなぎ、しらす、季節によっては牡蠣などもありますよ。
駐車場から階段を上るとすぐ舘山寺なので便利です。
曹洞宗舘山寺
舘山寺は建物外観も立派なのですが、お参りした際には天井を見てください。よく見かけるお堂の中の鮮やかな天井絵とは雰囲気が違います。この感じがとてもいい!
平安時代に弘法大師により開創される→鎌倉時代に焼失したが源頼朝が再建→南北朝時代以後は堀江城主により五百年守られる→江戸時代、徳川家康公により御朱印判物を賜る・繁栄→明治新政府により廃寺→明治二十三年再興が認められ現在に至る
というのが、ざっくりし過ぎな舘山寺の歴史です。
縁結び地蔵
心に鍵??
はじめに願ったことを忘れないように心に鍵をかけ願いが成就するよう努力・精進する「初志貫徹」の意味が込められているそうです。
恋愛のみならず、人とのご縁、健康のご縁、仕事のご縁、末永く続くご縁などなど。ご縁は誰にとっても大事なものですね。120年以上にわたり信仰され続けてきた「縁結びのお地蔵さん」にお参りしましょ♪
愛宕神社
舘山寺と陸続き?でお隣にあるのがこちらの愛宕神社。
お寺ではなくこちらは神社なのですね。奈良時代に鎮座したと伝わっているそうです。
ここから先は少し歩くことになります。
遊歩道がある森の中を上り気味に歩いていきます。10月ですが日差しがまだ強く暑いですが、そんな中でも木陰に入りいい感じに歩けます。森林浴。
舘山寺の名前の由来が、この舘山(たてやま)という山だと、MAPを見て初めて知りました。ここは舘山っていうんだ・・と。名もない森だと思っていました。
山というと歩くのが大変そうに思うかもしれませんが、コンパクトなサイズなので、多少の勾配はありますが、気持ちよく歩ける範囲かと思います。
聖観世音菩薩
高さ16mの観音様。「美人観音」と呼ばれているそうです。横顔と正面下から見るのでは顔の印象が違いますね。正面下から見ると、あの人に似ているとの噂です。
聖観世音菩薩の少し先に、福を呼ぶ花「吉祥草」が一鉢300円で販売されていました。かなり気になったのですが、この場所から持ち歩くのが困難だったため諦めました。散策ルートスタート地点の本堂近くだったら購入しやすいのになぁ。という感想です。
とさか岩
散策ルートの最も西の先端へ。遊歩道から岩場を下りると水音を感じられる距離まで行くことができます。その場所に行ったときはよくわからなかったものの、何気なく撮った写真がどうやら「とさか岩」のようです。
水の中から突き出ている岩が鶏のとさかっぽい、ということらしい。
けもの道
とさか岩を見た後は、遊歩道へは戻らず「けもの道」を進むことにしました。なぜならそこに看板があったから。この小さな山に、果たして獣は住んでいるのだろうか?
やはりこういうところは、少し冒険的要素があると楽しめる。
赤い浜へ下りる
けもの道を抜け、遊歩道に戻りさらに東へ。
散策コースの西と東の境目辺りだったと思いますが、木製の階段が浜へ延びています。
なんと!そこには「赤い浜」がありました。一面が赤茶色に染まった浜。
何だーっ ここ!!
見たことのない光景が広がっているではないですか!
散策マップにはこんな赤い浜の情報載っていないのですが、ここ、すごくいい!
勝手に赤い浜と呼んでいますが、よくよく後から確認するとMAPには「チャート海岸」と書いてあります。
が、これは一体どういうことなのか説明看板くださーい!
ここは、人に教えたくなるポイントです。もうちょっと宣伝してもいいかも?
穴地蔵
赤い浜でテンションも上がり、楽しさ絶頂な感じで歩いていると、今度は山側に穴を発見しました!
遊歩道から少し上る感じで、それとなく道筋ができています。
おおっ!と思い、すぐに登って穴の方へ近づいてみました。
入り口には小さい立て看板と、お供えをするようなものが見えました。
穴地蔵と書いてあるのを読み、穴の中を見ましたがお地蔵様は見当たらず。穴の奥の闇に怯み、これ以上のぞき込むことも出来ず、これ以上近づくことも出来ず。そして、もとの遊歩道へ戻るのも早かった・・。
好奇心がビビりに負けた瞬間でした。
富士見岩
さて、気を取り直し散策ルートの一番東にある「西行岩」付近まで到着。西行岩へは行くのをやめ、スタート地点へ戻る方向に進みました。
「富士見岩」富士山が見えるのか楽しみです。
なかなかのよき眺め!
お目当ての富士山はというと、右の端の奥の方に薄っすら、頭の先端が見えている山があります。たぶんあれ。あれに間違いない!(知らんけど)
角度をずらしてみると、こんな感じです。見えている橋は東名高速道路です。
展望台
次はすぐそばの展望台へ。展望台には踊り場が用意されています。
富士見岩と似たような眺めになるのですが、富士見岩からの眺めの方がよかったため写真は省略。
穴大師
舘山散策ルート最後の地点、穴大師です。
ここは約1500年前の横穴式古墳→弘法大師が洞穴で三十七昼夜修行→弘法大師自作の石仏が安置されている→特に眼病平癒の功徳あり
というのが、穴大師のざっくり過ぎる説明です。
屈みながら入ります。穴の中は普通に立って歩けるほど広く献灯のローソクが灯り、絵馬が掲げられています。
スマホで目が悪くなっている現代人諸君。参拝してみては?
ブラン
スタート地点に戻ってきました。
看板などを眺めていると、ある注意書きに気が付いたのです。
どこにいるんだろう?と、ふと看板のうしろあたりを見ると・・・
いました!ブラン。
\ 斬新! /
このお昼寝姿は見たことがない!何とも言えない形。シャッターの音で起こしてしまったようですが、まだ寝ぼけているようで、またそのまま寝てしまいました。なかなか面白い奴とみた。
マフラー噛みついてもいいから、今度は遊んでほしいです♪
門前通り
門前通りを一通り歩いてみました。
うなぎやうど、お寿司などのお店がありました。ちょうどお昼の時間が終わったばかりで、開いていないお店も多かったです。
門前通りの1本裏通りにある「しず花」という和菓子店で和菓子を購入したかったのですが、行ってみたら定休日。よく調べてから行くべきでした・・人気の和菓子屋さんだそうです。
散策マップの3つ目、門前通り足湯コースというのがあります。事前に調べたところ、足湯「水神の松」は臨時休業中ということでしたので、そちら方面は歩きませんでした。足湯があれば、最後に足湯に入って行きたかったですね・・。
ということで「浮見堂」へも行かず、門前通りをぶらぶら歩き「しぶき橋」を渡って、駐車場へも戻りました。
まとめ
- 3つの散策ルートをだいたいまとめて巡って約5Km・1時間30分・6600歩ほど(ゆっくり見学したり写真を撮ったりしながら)
- 階段を上ったり、多少勾配のある遊歩道を歩く
- 駐車場は舘山寺参拝者駐車場(有料)か、門前通り沿いに門前通り 公共駐車場(無料)もあり
- トイレは散策マップには本堂の周辺にトイレマークあり(実際探してみましたが場所がわかりませんでした)。門前通りから少し入った場所にトイレはあり。
散策は予想以上に楽しめるルートでした。